【New!】Amazon EC2 Instance ConnectがIPv6による接続をサポートしました!
こんにちは。まるとです。
現地時間2024/9/23にAmazon EC2 Instance ConnectでIPv6による接続をサポートするというアナウンスがありました。
従来ではIPv4のみのサポートとなっておりましたが、今回、新たにIPv6もサポートすることになったことで新たな選択肢も広がるのではないでしょうか。
特にパブリックIPv4アドレスが有償化(参考)したことにより、IPv6のみの運用をされている方もいらっしゃると思うので、嬉しいアップデートだと思います。
せっかくなので、実際にIPv6だけのAmazon EC2インスタンスを構築して試してみたいと思います。
VPCにIPv6 CIDRブロックを割り当てる
まず初めに、VPCにIPv6 CIDRブロックを割り当てます。
この割り当てを行うことで、Amazon EC2インスタンスにIPv6アドレスを付与できます。
今回はVPCを新規作成する想定で実施します。
VPC新規作成時、IPv6 CIDR ブロック
という項目でAmazon 提供の IPv6 CIDR ブロック
を選択することで、IPv6 CIDRブロックを割り当てることができます。
あとは従来通り、VPCを作ります。
なお、既存のVPCにIPv6 CIDRブロックを追加したい場合、VPCを選択後、「CIDR」タブを押下するとCIDRの編集
というボタンがあるので押下します。
その後、新しいIPv6 CIDRを追加
を押下して、希望するIPv6 CIDR ブロックを選択することで既存のVPCにIPv6 CIDRブロックを追加できます。
IPv6アドレスを持つAmazon EC2インスタンスを構築する
続いて、IPv6アドレスを持つAmazon EC2インスタンスを構築します。
今回の要件としては、「パブリックIPv4アドレスは付与せず、パブリックIPv6アドレスのみを付与する」が要件となります。
それでは実際にAmazon EC2インスタンスを構築してみましょう。
要件を満たすAmazon EC2インスタンスを構築するには、ネットワーク設定で以下の設定をします。
項目名 | 設定値 |
---|---|
VPC | IPv6 CIDRブロックが存在するVPC |
パブリック IP の自動割り当て | 無効化 |
IPv6 IP を自動で割り当てる | 有効化 |
構築が完了したら、実際にEC2 Instance Connectを用いて接続をします。
IPv6アドレスの割り当てをしているため、EC2 Instance Connectの設定画面でIPv6アドレスに宛てた接続ができるようになっています。
接続ボタンを押下することで、実際にIPv6経由でEC2 Instance Connectが利用できます。
終わりに
今回は実際にIPv6アドレスを経由してEC2 Instance Connectを利用してみました。
最初にも記載しましたが、パブリックIPv4アドレスが有償化(参考)したことにより、IPv6のみの運用をされているケースもあるのではないかと思います。
今回は、上記のようなユースケースにおいてありがたいアップデートではないかと思います。
もちろん、まだまだIPv4アドレスは必要な存在ではございますが、今回のアップデートによりまた1つIPv6アドレスを用いるキッカケになると良いのではないかなと思います。
簡単にではございますが、以上となります。
お読みいただきありがとうございました。